「三浦の人びと」は、ポートレイトで三浦のまちを表現する「三浦の人びと展」を紹介するアプリです。
「三浦の人びと展」、また三浦にお越しの際はぜひご利用ください。
アプリには「三浦の人びと展」の紹介、作品情報、展示場所の情報などを掲載しています。
《農と漁の街「三浦」をポートレイトで表現する「三浦の人びと展」》
三浦半島最南端、三方が海に囲まれた三浦市。その代表的な産業は農業・水産業であり、この街はかつてはまぐろ類の水揚げで全国有数の遠洋漁業基地として隆盛を極めました。ここに住む市民は第一次産業従事者が多く、何世代も家業を続けてきた人も多くいます。しかし、現在は就業・教育面で市外への人口流出が著しく、居住人口はわずか4万人となりました。
首都圏内でありながら人口密度が低い環境的要素、江戸時代以前から引き継がれた農業・漁業が多い産業的要素、そして港町として栄え様々な地域の人や文化が行き交ってきた歴史的要素、こうした要素が三浦の街、そして三浦の人びとの個性となっています。この個性にフォーカスし、三浦の人びとのポートレイトを集めることで、三浦の街を表現したいと企画したのが「三浦の人びと展」です。
「三浦の人びと展」の下敷きにはドイツの写真家アウグスト・ザンダーのプロジェクト「20世紀の人間たち」があります。ザンダーは20世紀初頭のドイツ・ライン地方で暮らす人々を撮影し、ポートレイト写真によって社会の全体像を記録しようと試みました。このプロジェクトは近代から現代へと移り変わるドイツ社会の一時代を写し出した壮大なドキュメントとなっています。
昔から続く農業・水産業が中心の三浦市は、人の有様で土地の個性を表現できる街です。この街ではザンダーが試みた「写真による文化作品」を再現できるのではないかと考えました。そして三浦固有の風土を感じ、歴史、産業がもたらす人への影響を考える作品展ができると確信しました。
フォトグラファーはスタジオボイス誌「日本の写真家100人」に選出され、ポートレイト写真を中心に活動している有高唯之氏が務めます。有高氏は三浦半島の逗子に移住し、これまでも三浦の農家や漁師を撮影してきました。今回の企画では、有高氏が新たに撮影した作品40点を展示します。
また展示会場を三浦市各地、三崎水産物地方卸売市場(写真下)にして開催することにより、来場者がこの土地の風土や産業を感じることができるようにしました。「三浦の人びと展」は街と産業と人の関係を考え、人と街が相互に作用し個性を作り出すことを再認識できる場になるでしょう。
主催:「三浦の人びと展」実行委員会 / ミサキファンクラブ
写真:有高唯之
企画:合同会社オン・ザ・ハンモック
協力:横須賀美術館 / 三崎港町祭り
後援:神奈川県 / 三浦市 / 三浦市観光協会 / 三浦半島食彩ネットワーク
協賛:マホロバ・マインズ三浦
助成:平成28年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業
第1回展示
時期:2016年10月29日(土)、30日(日)
場所:三崎口駅 三浦海岸駅 三崎港ほか
第2回展示
時期:2016年12月1日(木)〜12月11日(日)
時間:10 : 00 〜 17 : 00
場所:三崎水産物地方卸売市場(入場無料)
お問合せ:「三浦の人びと展」実行委員会事務局 TEL:050-3706-8669 MAIL:[email protected]